コバルトノベル大賞に応募しました
今回は『夏の痛み』――400字詰め原稿用紙換算100枚程度の物語です。
そして、二言目に出てきた台詞が
「これってBL?」。
BL――とどのつまりがBoy's Love。
一応友情ものなのですが、少年達の愛の物語に見えなくもないかなーというところを狙って書いたので、そう読みたい方は読んで下さいという感じですね。
幅があった方が、読み手は楽しいかなという気もしますし。
個人的には恋愛感情と友情の間くらいが好きなので、そのまま中間でいいやと思っていますが。
ちなみにこの『夏の痛み』というタイトルですが、ここまで辿り着くまでにはそれはもう大変な苦労がありました。
いちいち言うまでもなく、城の展示物を見ればわかることですが、私にはタイトルセンスが全然ありません。
唯一気に入っていて、なおかつ人様に誉めて頂けたタイトルは『そのチョコレートは食べられない』くらいのものです。
微妙に長くて「、」が入っていたりするようなタイトルは、タイトルを思い付かないが故に作中の文をほぼそのまま引っ張って作っているような有様で、「いかにも手ぇ抜いて付けやがったな」というのがバレバレ(笑)。
そんな私なので、今回もかなり悩みました。
タイトルの一覧表から一番マシなものを妹に選んでもらったのですが、どうにも気に入らず、「どんなタイトルにするべきなんだろう」と言ったところ、妹は言いました。
「何かこう、見た瞬間にもわっとなるんだけど、それでいて見た人の心をがっちり掴む感じにした方がいいと思う」と。
伊達に二十年以上の付き合いがある訳ではないので、私にはこれでも十分通じましたが、もう少しわかりやすい言葉に翻訳すると、「読者の興味を引くような抽象的で、且つメッセージ性のあるタイトル」といったところでしょうか。
その言葉を元に捻り出したのが、『夏の痛み』というタイトルでした。
いいのか悪いのかよくわかりませんが、とりあえず季節が夏で、「痛み」というのが結構重要なキーワードのお話なので、これで良かろうと。
何はともあれ、いろんなことがいつになく上手く行った作品なので、一番の出世作になることを祈っています。
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