きらめく気持ちは魑魅魍魎
現在C★NOVELSさんに投稿する作品を執筆中なのですが、少女向けライトノベルと違って恋愛要素を考慮しなくていいので、とても気楽です。
少女向けライトノベルも100%恋愛要素がなければ駄目だということではないのですが、一応主なターゲットは恋に恋する年頃の少女達なので、やはり恋愛が絡んだ作品が多いですね。
しかし、私はどうにも恋愛物を書くのが苦手です。
何しろ私には理想の恋愛像というものがないので。
大好きで楽しんで書け、割といい評価をもらえたりもする友情物には自分なりの拘りがあることからすると、やはり自分の中に書くべき指針が存在しないことが問題なのでしょう。
自分の中に書きたいものがない以上、余所で見たものを引っ張ってきて、適当に体裁を整えるくらいのことしかできません。
流石に盗作をしたことはありませんが、一般論をそのまま書いているようなもので、自分で考えた理想の恋愛を書いたことはありませんでした。
こういうシチュエーションが萌えだとか、憧れの告白のされ方だとかが全くないので、ただ「好きな人とずっと仲良くいられたらいいな」と漠然としたことしか思うことがないんですよね。
かりにも女にあるまじき発言で何ですが、はっきり言って女の子が何にきゅんとくるのかがわかりません(笑)。
タイトルの「きらめく気持ちは魑魅魍魎」というのは、堀江由衣さんが歌う『化物語』のオープニングテーマ・「sugar sweet nightmare」の歌詞なのですが、結構共感できる詞だと思っています。
何しろ「恋愛なんて綺麗なものじゃないだろう。その醜いものの奥底にこそ、美しいものがあるんじゃないか」と思っているドライな人なので、基本綺麗なものしか書いていないライトノベルの恋愛とかは苦手なことが多いです。
そんな私は、勿論架空の恋愛を楽しめません。
『りぼん』系少女漫画を読んだりはしますが、キャラクターの変化や成長を楽しむために読んでいるので、恋愛そのものは割とどうでもいいです。
少女漫画の存在意義を根本から否定するようなことを言って何ですが(笑)、お気に入りの子が幸せになるといいなあと思う程度ですね。
そんな人間に人を楽しませる恋愛話が書ける訳がない訳で、現状は至極当然と言えるでしょう。
なので、恋愛要素に重きを置かないC★NOVELさんは向いている方かも知れませんが、如何せん「ラブな友情は駄目かも知れん……」という印象なので、そこが少なからず不満です。
恋愛要素がなくても良くて、ラブな友情が書けるジャンルと言うと、心当たりは児童文学くらいしかありませんが、果たして私は児童文学が書けるのでしょうか。
「作者と書いて死神と読んでくれ」な勢いで、人がばかすか死んだりするんですけど(笑)。
まあ、あさのあつこさんの『NO.6』なんてかなり惨たらしいものが書かれていたりもするので、意外と懐が広いジャンルなのかもとは思いますけどね。
いずれチャレンジしてみるのもいいかなあと思っていますが、予定は未定だったりするのでした。