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漫画、描いてます

一応シナリオができたので、現在『FFⅦ』漫画のネーム(漫画の下書きのようなものでしょうか)の真っ最中です。

完成すれば、漫画としては人生で二作目の作品となります。
お話としては、セフィロスから見たザックスとクラウドといった感じですね。

ちなみに、一作目で描いたのもザックスとクラウド。

よっぽど好きなんだなと、自分の愛を再確認していたりする今日この頃です(笑)。

ですが、彼ら成長期なので、少年を描くのが苦手な私はとても苦労するんですよ。

なので、ついついセフィロスのカットばかり描いてしまう私。

彼、年齢がよくわからないのですが、『FFⅦ』から7年前でも多分20代だろうと判断して大人に描いていたりします。

ですが画力が低いので、どうしてもあの色気が表現できません。

それでも「あ、これは結構綺麗に描いてあげられたかな」というカットがいくつか描けたので、ちょっと嬉しかったですね。

これで次回から魔王をもう少し美人に描いてあげられそうな気がします。

いい加減Entrance Hallのお出迎え絵も変えたいので、次魔王を描くとしたら、それでしょうか。

でも漫画が終わらないと、描きたくても描けません(涙)。

おまけに表紙なんて手付かずですしね。

先は長いです。

あまりにも長すぎてちょっと気分転換したくなったので、セフィロス達についていろいろ思ったことを書き綴ってみたいと思います(以降、ネタばれご注意下さい)。

まずセフィロスなんですけど、この人は私にとって長年よくわからない人でした(笑)。

大抵意味不明なことを言うだけ言って、すぐにいなくなってしまうので、キャラクターがすごく掴み辛かったんですよね。

一人称も「俺」だったり「私」だったりとぶれていましたし、彼の人生が詳しく語られることもありませんでしたし。

なので、母と呼ぶジェノバに向かって、いきなり小さな子供みたいな口調で話し始めた時は

「うわー!セフィロスが壊れたー!」

と思ったりしました(笑)。

ですが『FFⅦ』漫画を描くべく、セフィロスを本格的に動かそうとした時に、きっとそうではなかったんだと気が付きました。

彼、デザイナーズチャイルドとして生を受けた人ですし、子供の頃から生体兵器として戦うことしか教えられてこなかったと思うんです。

親がいなくても子供は育ちますが、それでもちゃんと親代わりをして育ててもらわないと、子供はちゃんと育たないと思うんですね。

だから彼は多分、内面が子供のまま大人になってしまったんです。

しかも彼の場合、プライドとか恐怖心とかいろんなものが邪魔をして、母を慕う感情をずっと抑圧していたと思うので、いざ母親を前にした時に幼い自分が思わず表層に出てきてしまったんでしょうね。

と、まあそういう訳で、別に人格が崩壊した訳ではなかったんだろうなあと(笑)。

『FFⅦ』の続編である『FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN』には、セフィロスの思念体である三人組が出てくるのですが、みんな幼い部分が目立ちますし。

しかもセフィロスへと姿を変えるカダージュは、思いっきり少年の姿でしたしね。

まあ、あれは「三人全員を大人にしてしまうと、強い連中が子供を苛めてるみたいで嫌だ」というスタッフさんの思いからあの姿になったようなのですが(笑)、結果としては上手く嵌っていると思います。

しかし、セフィロスって内面が幼いだけじゃなくて、弱いですよね(笑)。

彼がもっと強い人だったら、自分が実験で生み出された人間だという事実をちゃんと受け止められたと思うんですが、あの人にはそれができなかった訳ですし。

作中でセフィロスは「ずっと自分がみんなとは違うと感じていた」というようなことを言ってますが、多分彼はずっと一人で、寂しくて怖かったんだと思います。

ザックスとは親しかったようですし、多分セフィロスもセフィロスなりに頑張って自分と世界との断絶を解消しようとしていたとは思うんですが、それがどうしようもないものだとわかったからこそ、彼は世界を敵に回してしまったのでしょう。

怖いから攻撃して、殺して、それで何がどうなる訳でもないのに、彼はそうすることでしか自分を守れなかったんでしょうね。

何とも不憫な人です。

こうしていろいろ考えている内に、何だかセフィロス小説が一本書けそうな気がしてきたので、その内書きたいですね。

悩んだり苦しんでいる人を書くのは大変ですが、私はきっと彼らのそういう弱かったり、かっこ悪かったりする部分が好きだと思うので。

だからこそ、私はクラウドが一番好きなのかも知れません。

あの人、擬似人格まで作って現実逃避に走ってますから筋金入りですし(笑)。

でも、元々の人格は意外と前向きなようですね。

それが気に入らずに、NovelのOtherに収められている『侵犯者は心を溶かす』では、敢えて後ろ向きな人にしてみました(笑)。

少なくとも14年間、友達らしい友達がいなかったような人が前向きな性格というのは無理がある気がしましたし、「荒んだ性格だったクラウドが、ザックスの明るさ・優しさに感化されて前向きになる」ようにした方が設定に説得力が出そうでしたしね。

それにしても、14歳のクラウドは可愛いです。

「青いなあ。可愛いなあ。クラウド」なんて思いながら書いていました(笑)。

勿論顔も可愛いですが。

ですが童顔なクラウドより、年齢相応の外見と落ち着きを備えているであろうセフィロスの方がお子様というのも、何だか笑える話ではあります(笑)。

もっと笑えるのは、日頃あれだけ子供っぽい言動をしているザックスが、実は一番大人ということかも知れませんね(笑)。

あのセフィロスと親しく付き合えるあたり、彼って実は相当な大人だと思います。

多分初めは相当邪険にされていたと思うのですが、きっとあまり気にしないで根気よく話し掛けていたんでしょう。

傷付くことを恐れない人と言うか、懐の深い人だと思います。

死んでしまったのが本当に惜しいですね。

クラウドと一緒に、これからもちょくちょく書いてあげたい人です。

実行できるかどうかはわかりませんが(笑)。





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