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セフィロスの存在意義とは何か?

セフィロス味のポーションとセットで付いてきた「FINAL FANTASY Ⅶ 10th ANNIVERSARY ULTIMANIA」。

『FFⅦ』十年の歴史や設定、キャラクターについて書かれたこの本には、用語解説も付いていまして、「あー、そう言えばあの用語ってこんな意味だったな」と、忘れていた設定を思い出したりもしました。

そして、弟はとんでもない事実に気付いてしまったのです。


その事実とは、

セフィロスとエアリスが、同じ時間軸上に存在しているのは明らかにおかしい

ということです。


以下、『CRISIS CORE』のネタばれを含んだりもしますので、ご注意下さい。

セフィロスとエアリスが同時に存在できないのは、セフィロスがジェノバ・プロジェクトなるもので生み出された存在だからです。

そもそもジェノバとは何なのかということは、作中では明らかにされておらず、2000年前にクラウド達が住む星にやってきて、星を滅ぼそうとした存在ということしかわかりません。

そのジェノバを封印したのが、星と対話する特殊な力を持った古代種と呼ばれる人々で、エアリスはその最後の末裔なのだそうです。

で、『FFⅦ』には新羅カンパニーという、魔光(「こう」は日偏に光と書くのが正しい表記ですが、残念ながら変換されません。ちなみに魔光というのは、星のエネルギーです)を独占的に供給することで、実質世界を支配している大企業があるのですが、その新羅の人達は魔光欲しさにエアリスが子供の頃からずっと、その動向を監視していました。

何でも古代種は至福の幸福が眠る「約束の地」という場所を生涯をかけて目指すという言い伝えがあるそうで、そこにはとてもたくさんの魔光があるに違いないと、新羅の皆さんは考えているんですね。


そんな言い伝えに頼らなければならない程、エネルギー事情が逼迫しているようには見えませんでしたが、とにかく新羅の皆さんはもっとたくさんの魔光が欲しいようです。

そして、そんな新羅の人達は、自分達の手で古代種を再生しようとしました。

それがジェノバ・プロジェクトです。

彼らはジェノバを古代種と考え、その細胞を使ってデザイナーズチャイルドを生み出しました。

そうして生まれたのがセフィロスです。

ジェノバは古代種ではないので、そもそもプロジェクト自体に意味がなかった訳ですが、これ明らかに矛盾した設定ですよね(笑)。

エアリスがいる以上、セフィロスの存在意義が全然ないんですよ。

古代種がもう何年も確認されていなかったというならまだしも、新羅は少なくともエアリスのお母さんの代から古代種を保護・監視していましたしね。

大体、新羅に魔光を供給するべく生み出されたセフィロスが、何故ソルジャーなんてやってるのかがわかりません。

ジェノバが古代種でないとわかった時に、軍事目的に転用されたのかも知れませんが、普通は処分されて終わりでしょうしね。

もういっそのこと、初めから「生体兵器として生み出された」と言う設定にしておけばこんなことにはならずに済んだでしょうに、古代種がどうのジェノバがどうのという設定のおかげで、「セフィロスって何のために作られたんだろう」と疑問に思わずにはいられません。

おまけに『CRISIS CORE』をプレイして、ますます彼の存在意義について考え込む羽目に陥りました。

何でもジェノバ・プロジェクトにはSとGがあって、Sで生み出されたのがセフィロス、Gで生み出されたのがジェネシスとアンジールなのだそうです。

このSというのはセフィロスの頭文字だと思われますが、Gというのはジェネシスとアンジールを生み出したホランダー博士の奥さん・ジリアンさんの頭文字とのことでした。

このプロジェクト、ネーミングの段階で既におかしいような……。

セフィロスを生み出したのがジェノバ・プロジェクト Sなら、ジェネシスを生み出したのがジェノバ・プロジェクト Gで、アンジールを生み出したのはジェノバ・プロジェクト Aとなるのが自然だと思うんですけど。

まあ、そんなのはまだ序の口で、いよいよおかしいのはここからです。

ジェネシスとアンジールは、ジェノバ細胞を埋め込んだジリアンさんから生まれた訳ですが、少なくともアンジールのお父さんはホランダー博士でした。

ということは、ジェネシスのお父さんもホランダー博士の可能性が高いですが、ジェネシスは線の細い美形で、アンジールは片翼を生やしても「天使」というイメージに全くそぐわないようなごつい人です。

この二人に遺伝子上の繋がりがあるなんて、到底思えないのですが(笑)。

おまけに、このデザイナーズチャイルド三人衆を優れている順に並べると、セフィロス、アンジール、ジェネシスということになり、単純に考えて生まれた順番はこの逆ということになるのでしょうが、どう見てもアンジールが一番年上に見えます。

セフィロスとジェネシスも、ジェネシスよりセフィロスの方が年上に見えるのは私だけでしょうか。
 
まあ、外見と実年齢の一致具合には個人差が大きいところもあるので、これは置いておくとしても、問題なのは彼らの持つ能力です。

失敗作のジェネシスはコピー能力はあるものの、情報が流出する一方なので劣化してしまうとのこと。

ホランダー博士が「完璧だ」と言っていたアンジールは劣化はしてしまうものの、相手の情報を取り込んだり、自分の情報を相手に与えたりできる双方向コピーが可能だそうです。

でも、セフィロスにはコピー能力自体がありません。

「情報が拡散しないから、劣化はしない=完璧」ということらしいですが、それって完璧でも何でもなくて、至って普通のことですよね(笑)。

寧ろ、セフィロスより双方向コピーができるアンジールの方がすごいと思うんですが、プロジェクトの最終段階に一番普通な人を生み出してどうするんでしょうか。

セフィロス、本当にどうして生み出されたんだかわかりません。

何か上手い具合に理由を……考えてあげられる自信がないですねえ(苦笑)。

この部分は書かずにいた方が身のためかも知れません。





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