『絶狼<ZERO>ーDRAGON BLOODー』
Wikipediaさんによると、『牙狼ーGAROー』シリーズの一つである『絶狼』シリーズの第二弾だそうですね。
私は『牙狼』シリーズは『牙狼<GARO>ー炎の刻印ー』のアニメから入った人なので、見ていないシリーズの方が多く、『絶狼』第一弾は見ていなかったりするのですが、オリジナルの『牙狼ーGAROー』は見ていたので、すんなり作品に入っていくことができました。
ニコニコ動画さんのコメントを見ていると、いきなりこのシリーズから見始めた方でも楽しめているようなので、オリジナルを見ていなくてもそれ程支障はないと思いますが。
さて、『絶狼<ZERO>』シリーズは涼邑零(すずむられい)さんという魔戒騎士のお兄さんが、人々を守るためにホラーと呼ばれる怪物をバッタバッタと倒しまくる大人向けの特撮ヒーロー物なのですが、このシリーズもなかなか面白いですね。
オリジナルの『牙狼ーGAROー』に絶狼が出ていた時は、「悪い人じゃないんだろうけど、ちょっと怖い感じの人だなあ」と思っていたのですが、今作では大事にしていたカメラをホラーに壊されてしまったヒロインのために、あちこち探し回って見付けた似たようなカメラをプレゼントしてあげたり、ホラー化してしまったとあるおじさんの息子さんの代わりに待ち合わせの場所に現れたりと、彼の優しい面をいろいろと知ることができて良かったです。
今のところ、三話が一番好きですね。
ホラー化してしまったとあるおじさんの息子さんを倒した後、零さんはおじさんが待ちぼうけにならないように「息子さんはこの街にはもう戻らないと言っていた」と伝えるのですが、以前一度零さんを息子と間違えたおじさんに「もう一度、君を息子と間違えてもいいだろうか?」と訊かれて「いいよ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」と答え、ぎゅっと抱き締められるというあのシーンが凄く泣けました。
本当は息子さんに一目だけでも会わせてあげたかったんだろうなあとか、ああいう時に本当の事情を話せないって辛いんだろうなあとか、人々を守るためとはいえ、自分が息子さんを殺してしまった訳だから、その親である人に殺されるならそれも本望だと思っていたんだろうなあとか、長年離れ離れだった息子さんに再会できなかったのは悲しいけど、あのおじさんは零さんのおかげでちょっと救われたんだろうなとか、そんないろいろなことを考えさせられました。
『牙狼』シリーズはホラー色やお色気要素が多めの作品なのですが、たまにこうして泣かせにくるところが好きです。
全十三話中もう四話まで見てしまったので、残りは三分の二だと思うと少し寂しいですが、最後まで楽しく拝見しようと思います。
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