ラッキーじゃない 生きようとしたんだ
遂にやりました!
お友達であるLinnさんから長らく借りてしまっていた(すみません)『FFⅨ』を漸くクリアしました。
ダンジョンで迷いまくったり、やっと辿り着いたラスボスには二度も返り討ちにされたり、今までプレイしたRPGの中で最も難しいRPGでしたね。
攻略サイトに何度足を運んだか知れません。
一番レベルの高いジタン君でもクリア時にレベル55くらいで、『FFⅦ』でクラウドが叩き出したレベル74には及びませんでしたが、とにかく大変でした。
RPGをやっていて「もうクリアできないかも……」と絶望したのは初めてです(笑)。
以下多少ネタバレを含むので、未プレイの方は回れ右でお願いしますね。
エンディングが結構長くて30分くらいあったのですが、まず最初に思ったのが「同じ銀髪美形敵役でも、クジャとセフィロスはエライ違いだな」ということです。
あんな冷酷で人を人とも思わないような言動を繰り返していたナルシストが、最後の最後にジタン君と和解することになろうとは夢にも思いませんでした。
ああいう境遇でさえなかったら、あの人ももっと穏やかに生きられたんでしょうね。
ひどく切ない気持ちになる一方、セフィロスもクジャくらい素直になれたらいいのになあと思わずにはいられませんでした。
二次創作では素直になってもらいましたが、「私は、思い出にはならないさ」なんて言っている辺り、オフィシャルでは期待できなさそうです。
まあ、あの人の真価は敵になってこそ発揮される気がするので、あれはあれでいいのかも知れませんが(笑)。
話は変わりますが、以前「FF占い」なるものをやった時に、男性キャラクターが『FFⅦ』のヴィンセント、女性キャラクターが『FFⅨ』のベアトリクスさんという結果が出たのですが、『FFⅨ』をプレイしたことがなかった私はずーっと「誰?」と思い続けていました。
説明文を読んで「強い女性」ということはわかったので、強い女性好きな私は密かに喜んでいたのですが、実物は想像以上に強くてかっこいい女性でした。
初めは敵なので何度か戦う羽目になるのですが、あまりの強さに何度もボコボコにされました(笑)。
しかも序盤はきつい言動が目立ったので、怖い人だなと思っていたのですが、実は結構いい人でしたね。
そして面食いではないようです(笑)。
どう見ても二枚目ではない騎士さんと恋仲になっていました。
「美女と野獣」の感は否めませんが、人間大事なのは中身ですし、末永く幸せに暮らしてくれるといいと思います。
死亡フラグが立ちまくっていたとはいえ、一番お気に入りのビビが死んでしまったのは悲しかったですが、ビビがジタン君から生きることを学んだように、私はビビから生きることについてたくさん学びました。
ビビがいなくなってもビビの子供達がいて(「有性生殖したの?」とか、「だったら奥さんは誰?」とか、「そもそもビビって何歳?」とか、いろんな疑問が頭を過ぎりますが、この際それは置いておくことにします(笑))、思いや命は続いていくものなんだなと思えましたね。
ビビのモノローグがすごく泣けました。
エンディングが終わりに近付いて「あー、もうこれで終わりなんだー」と油断していたところに、駄目押しのごとく「助かったんじゃないさ。生きようとしたんだ」というジタン君の台詞がきて、またもや泣いてしまいました。
「生と死」というのは個人的に好きなテーマで、そのテーマを描いた作品はそれだけでお気に入りになる確率が高いのですが、その中でも『FFⅨ』はかなり上位に食い込んできた感じですね。
いろいろと考えさせられる、とてもいい作品だと思いました。