『月間住職』
ネットで注文できれば良かったのですが、ホームページを見たら「書店で注文して下さい」とのことだったので、そういう訳にも行かず、しかし「このギャグのようなタイトルの雑誌を注文するのも地味に恥ずかしい……!」と葛藤した挙句、結局勇気を出して注文してきた次第です。
この手の宗教色が強い雑誌というのは初めて読んだのですが、読み応えがあって、思った以上に面白かったですね。
「住職さんが亡くなった後、各宗派では配偶者やお子さんに対してどんな保障をしているのか」とか「早くにお父様を亡くし、本堂が火事で焼けるといった苦労に見舞われながらも、お寺を観光地化することに見事成功し、布教活動に精を出している住職さんのサクセスストーリー」とか、興味深い記事がたくさんありました。
時代を反映して、お坊さんがネット上で悩める人々の相談に乗っていたりするケースも結構あるそうなのですが、何とか人々の助けになろうと電話番号を公開し、「死にたい」という人の話をその人が落ち着くまで何時間も聞いているというお坊さんの話には本当に頭が下がる思いでしたね。
中には高級車を乗り回してキャバクラで遊び倒しているようなお坊さんもいるらしいですが、こうして人知れず、真面目に頑張ってらっしゃるお坊さんもたくさんいるんだろうなあと、しみじみ思いました。
そんな真面目な話をしているお坊さんがいるかと思えば、自分のダイエットの経過を面白おかしく書いているお坊さんもいたり、バラエティに富んだ内容で、読んでいて飽きません。
お坊さんや仏教界について、いろいろ新しい発見があったのですが、個人的に一番びっくりしたのが「お経を読む時の音程が決まっている(らしい)」ということですね。
「お経を読む時の音程からして、仏教はまだまだ男性のもので、もっと女性住職がいてもいいと思う」というようなお話だったのですが、「お経を読む時の音程が決まっているなら、音痴のお坊さんのお経は妙に調子外れだったりするのかな?」と、本題とは全く関係ないところが気になった私です(笑)。
まあ、お経って基本一本調子ですから、歌とは大分違いますし、音感のない人でもそこまでひどくなりようがない気もするのですが、実際のところはどうなんでしょう?
いつかお坊さんとお話する機会があったら、是非とも訊いてみたいなあと思います。
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