何年も前から、できれば著名な作家さんの本は最低一冊は読んでおきたいなと思っているもので、先日まだ読んだことがなかった吉行淳之介さんの本を図書館から借りて来ました。
『日日すれすれ』というエッセイです。
物語を読むのが好きなので、普段エッセイはあまり読まないのですが(小説投稿サイトでなら話は別ですが)、このエッセイは戦争の体験談や吉行さんの著作に関するエピソードなど、バラエティーに富んだ内容がユーモアを交えて書かれていて、読み応えがありますね。
流石、高校時代に使っていた国語便覧に名前が載っていた作家さんだけあって、きちんと読ませる力があると思います。
文章がお上手なので、ストレスなく読み進められるところもいいですね。
「昭和三十一年までは、新聞社系の週刊誌しかなかったが、新潮社が『週刊新潮』を創刊し、その成功によって出版社系週刊誌が群出した」なんて豆知識も得られて、勉強にもなりますし。
まだ読んでいる途中ですが、これなら最後まで飽きずに読めそうです。
たまにはエッセイもいいですね。
PR