お泊りに行って来ました 2
さて、お腹も膨れたところで、順番にお風呂です。
順番は私、古都さん、Linnさんでした。
Linnさんが行ってしまうと、必然的に古都さんと二人きりになります。
二人でお話したことがなかった私はかなり緊張していたのですが、古都さんが気さくに話しかけて下さったので、楽しくおしゃべりできました。
古都さんはとても素朴な感じの方で、いい人オーラが全身から滲み出ています。
今時の日本人とは思えない程、すれたところがありません。
汚れまくっている私とは、まさしく天と地の差(笑)。
多分唯一の共通点は、小説を書いていることくらいでしょう。
小説を書く辛さや二次創作の難しさについて語り合っている内に、あっという間に時間が過ぎて、Linnさんがお風呂からカムバックしました。
そして今回のお泊りのメインイベント『仮面ライダークウガ』上映会スタートです!
でも何故仮面ライダークウガなのか。
それはLinnさんのマイブームだからです(笑)。
何でも、仮面ライダークウガについて書かれた三浦しをんさんのエッセイを読んだことがそのきっかけだったそうですが、まさかこの年になって仮面ライダーを見ることになるとは思いませんでした(笑)。
私ってアニメや漫画の荒唐無稽な展開は許容できても、実写の荒唐無稽さは基本的に許容できない人なんですよね。
それでも「絶対嫌!見たくない!」っていう程ではないので、ちゃんと見ました。
感想を一言で言うと、ツッコミどころ満載で、ある意味すごく面白かったです(笑)。
古代人の埋葬品に何故か変身ベルトがあるわ、怪人が東京にどんなに出ても一般市民は逃げ出すどころか普通に生活してるわ、明らかに至近距離で撮ったとしか思えないクウガの写真が雑誌に出てるわ、主人公は宇宙一爽やかなバカだわ、かなり凄いことになってました(笑)。
ですが、必殺技のライダーキックが第一話からいきなり使えたり、主人公が敵の前に現れてから変身するまで敵が何もしないというようなご都合主義的展開を打破していたのは、特筆に価するかも知れません。
ウルトラ警備隊のような、人類外の脅威と戦う専門チームがいないところも斬新ですね。
敵の居所を調べるのも警察なら、戦うのも警察。
捜査はともかく、戦うのは装備の面から考えて自衛隊の方が妥当だと思うのですが、拳銃一丁しか持たないお巡りさん達が果敢に怪人と戦い、殉職しまくっていました。
最後まで逃げずに職務を全うしたお巡りさん達のご冥福を、心よりお祈り申し上げます(合掌)。
斬新と言えば、細かい伏線が張ってあるところも斬新でしたね。
主人公は千だか二千だかの技(どういう技があるのかはほとんど謎です。ちなみにクウガに変身できるのもその技の一つとしてカウントされていますが、変身は明らかに技とは呼ばないと思います(笑))を持っているそうなのですが、それが実は小学校時代の恩師との約束で身に付けたものだったとか、他にもこまごました伏線がいろいろありました。
ちなみに、その恩師が卒業文集を涙で濡らすシーンは泣けました。
主人公と再会したシーンも胸が熱くなりましたね。
クウガよ、感動をありがとう。
でも君はもう少し賢くなった方がいいと思う(笑)。
そうして朝の四時半まで上映会は続きました。
ですが流石に眠くなり、お開きにして就寝。
目が覚めたのは八時半か九時半だったと思います。
明らかに寝不足です。
前日もあまり寝ていなかったので、ちょっと辛かったですね。
私、基本的に一日八時間は寝ないと駄目な人なので。
この日もブランチの後、クウガのDVDを一枚見ました。
そして、『どろろ』を観るべく映画館に出発。
そこまでは良かったのですが、上映中見事に貧血を起こしました(笑)。
睡眠不足で大画面の映像を見ると、何故か私はよく貧血を起こします。
しかも画面酔いまで併発して、トイレに駆け込むべきが真剣に悩みました。
目を閉じてうつらうつらしている内に、何とか治りましたが。
さて、肝心の映画の内容ですが・・・・・・あちこちの国で上映が決定しているという前評判に見合う出来ではないという印象を受けました。
映像技術はなかなかだったと思いますが、構成がもう一歩といった感じです。
しかも最後に続編を作る気満々なカットを持ってくるのはどうかと・・・・・・。
あのカットで、私はあの映画の評価を相当下げました。
「面白かった」「お気に入りの作品だ」という方には大変申し訳ないのですが、これが私の偽らざる感想です。
古都さんはLinnさんのお家でもう一泊なさるということでしたが、私は原稿があったので、映画館を出ると一足先にさよならでした。
今度はLinnさんと二人で、古都さんの所に遊びに行けたらいいなと思います。