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「ない」という名前をあげよう

と思って神や魔王は名無しなのですが、今思うと名前を付けてあげれば良かったかなあと思わないでもありません。
NovelのFantasyに置いてある『恋に似ていた』では神が魔王を「魔王」と呼んでいたりしますし、魔王も神を「神」と呼んでいたりするのですが、これは互いにとっての愛称みたいなもので、全キャラクターの間で通用する呼称ではないんです。

「神」とか「魔王」というのは役職名のようなものですし、自分から「神って呼んで」とか「魔王って呼んで」と言っている訳ではないので、今回書いている作品のように普段と違う呼ばれ方をすると、同一人物ということがわかり難くなってしまうので。

ちなみに現在やっと110ページを越えた辺りです。

今回は1月書いて生産ページ数2桁の日がほんの数日しかないという、見事なまでの遅筆ぶりが特に際立っているのですが、どうにか最初の魔王の出番は終わりました。

今回は珍しく「神」として登場します。

口調とか振る舞いとか外見的特徴(どれも魔王達を同定する場合には役に立たない判断基準ですが)で魔王だとバレバレですが(笑)。

「自分が楽しけりゃそれでいい」というくらいのことなので、読み手の方に気付いて頂けなくても全然困りませんが、「一応リンクしてるんだから、間違いなくわかって欲しいなあ」などと我儘なことを思ったりもします。

「だったら名前を付けとけ」というだけのことなのですが、名前を付けるのって苦手なので……(苦笑)。

特に漢字の名前は難しいです。

表音文字圏だったら音だけ考えればいいですが、漢字には意味があるので、あまり変な字を当てる訳にも行かないなあと。

現代日本を舞台にしたお話を書く時に、一々人名漢字とにらめっこしながら名前を考えるようなマメさはないですが(笑)。

しかもネーミングセンスも皆無です。

きっと魔王に名前なんて付けていたら、今頃改名したくて堪らなくなっていたと思います。

他に名前を付けないで良かったなと思うのは、主人公が表意文字圏の人だろうが、表音文字圏の人だろうが、通称が浮くことなく溶け込めるという点ですね。

利点と言えそうなものはその2つくらいしかないですが(笑)、偽名と言うか仮の名前くらいならともかく、今更正式な名前なんて付けられないので、もう死ぬまで名無しでいてもらおうと思います。







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